皆様、こんにちは。
中小企業の輝く未来を支援するナビゲーター、株式会社ティー・エー・リンクの田中です。
前回までは、2回にわたりまして「経営理念のつくり方」について書かせてもらいました。
今回は、「経営理念をつくった後」の話をさせてもらいたいと思っています。
ぜひ経営理念を作成された方、作成されている方は、参考にしてもらえればと思います。
経営理念、今すぐ言えますか?
「社長の会社は、経営理念をお持ちですか?」
このように質問をさせてもらうと、時々「なんだっけ・・・」と言って自社のホームページを検索される経営者の方がいらっしゃいます。
経営者自身が覚えていないってことは、そんな経営者が社員に対して「経営理念を覚えて」とか「経営理念を実行に移して」なって言っても、誰も聞く耳を持たないでしょうね。
経営者自ら、まずは経営理念をしっかり覚えて、その内容を率先垂範していなければなりません!
経営理念を共有するためには
経営者も含めて、経営理念を覚えて、その経営理念を社員全体で共有するためには、どのようなことを行ったらよいのでしょうか。
ある会社さんは、毎日の朝礼の際に「唱和する」って取り組みをされていますね。
覚えるという意味では、非常に良い取り組みだと思います。
あとは、社内の全員が見渡らせる場所に経営理念が書かれた紙を貼ったり、最近ではオリジナルの手帳を配布して、その手帳の中に経営理念を書くという取り組みをされている会社もありますね。
常に目にし、常に触れるところに経営理念が書かれているというのも、これまた良い取り組みだと思います。
何事も「まず、覚える」ところからですからね。
1つオススメしたいのは「経営理念について語る場」の設置です。
経営理念の語り場
社員それぞれが、経営理念に対して個人的にどのような考えや想いを持っているのか、経営理念に関する取り組みエピソードなどを語る場を持つことを、ぜひオススメしたいですね。
ただ覚えるだけではなくて、それを日々の活動の中で実行をして、そしてフィードバックをする。
こうすることによって、自分自身いろんな気づきを得ることが出来たり、他の方々も「そういう考え方があるのか」とか、「●●さんは、そういう想いを持ちながら仕事をしていたのね」という新たな発見が出来たりするものです。
すごく良い取り組みですので、ぜひ取り組まれてみてください。
朝礼をされている会社さんでしたら、経営理念の暗唱の後に、誰か1人の方にその2~3分話をしてもらうっていうのは良いと思います。
全社会議を行っておられる会社であれば、その全社会議の中でやっても良いかもしれませんね。
こうやって社員が個々にアウトプットする場を設けて、それを皆で共有することが、経営理念を頭ではなく心まで浸透させる1つの方法であると、私は思っています。