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弊社は、財務・会計上の課題を的確に分かりやすく抽出し、「課題解決の方法」と「経営者が描く【将来の目標】【未来のありたい姿】を実現させるための戦略・戦術」を経営計画の作成を通じてサポートを行っております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
本日は、アクルーアル比率について説明します。
皆さんは、アクルーアル比率という経営指標をご存知ですか。
これは、「利益の質を表す経営指標」と言われるものです。
・経営分析に使える経営指標を探している
・利益は出ているはずなのに現金が不足している
・財務体質を改善したい
このような方には必見の内容です。
目次
アクルーアルとは
「アクルーアル」の計算方法
「アクルーアル比率」の計算方法
アクルーアル比率を改善方法
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
アクルーアルとは
まず「アクルーアル」の意味についてご紹介します。
アクルーアルは英語でaccrualと書きます。
日本語に訳すと「見越し」や「見越す」という意味合いを持つ言葉です。
会計用語では、利益の質を表す経営指標の一つとされています。
「アクルーアル」の計算方法
アクルーアルの計算式はこちらになります。
税引後当期利益 +(特別損失-特別利益)- 営業キャッシュフロー(CF)
アクルーアルは、低ければ低いほど良い指標とされ、プラスよりもマイナスの方が良いとされます。
なぜなら、アクルーアルが低いほど、利益の質が高いとされ、現金収入を伴っていることを示しているからです。
一方で、アクルーアルが高い場合は、利益が出ているように見えるものの、営業キャッシュフローが伴っていない可能性があります。
つまり、本当に利益回収できるのかが疑問視されます。
このように、アクルーアルは、利益とキャッシュフローのバランスを評価する重要な経営指標となっています。
「アクルーアル比率」の計算方法
最初にご紹介したアクルーアル比率は、以下の式で計算されます。
アクルーアル比率 = アクルーアル ÷ 総資産
基本的に、アクルーアル比率はマイナスであればあるほど好ましく、プラスであっても0に近い方が良い経営指標とされています。
例えば、売掛金が多く、営業キャッシュフローがマイナスの会社や、特別利益が発生して利益が出ているものの、営業キャッシュフローが伴っていない会社の場合、アクルーアル比率は高くなります。
このような場合、本当にその利益が現金を伴っているものかどうかを確認することが重要です。
アクルーアル比率を改善方法
アクルーアル比率を改善し、マイナスにするためにはどうすれば良いか。
この比率を改善するためには、アクルーアルを良くする、つまり現金回収をしっかりと行うことが大切です。
売掛金が契約通りに回収されているかを確認し、利益が営業キャッシュフロー(CF)に反映されているかどうかを把握する必要があります。
さらに、負債を減らし、総資産を削減することも有効です。
借入金を減らすことで現金が減り、負債も総資産も減少します。
これにより、アクルーアル比率を改善することができます。
ぜひ、皆様の会社の決算書を確認し、営業キャッシュフローの金額をチェックしてください。
また、全業種の平均アクルーアル比率はマイナス1%と言われています。
皆様の会社のアクルーアル比率がプラスかマイナスか、そしてマイナスであれば何%なのかを確認していただければと思います。
今回はアクルーアルおよびアクルーアル比率についてご紹介しました。
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