売上が増えても現金不足？営業キャッシュフローマージンを改善する方法

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弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説することを得意としております。

いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。

今回は、営業キャッシュフローマージンについて説明します。

皆様はご自身で営業キャッシュフローマージンを計算したことがありますか。

キャッシュ創出力を表すこの指標を理解することで、会社の経営状況を正しく把握することができます。

このブログを通して、より良い経営に繋げていくための一助になれば幸いです！

営業キャッシュフローマージンとは

営業キャッシュフローマージンとは、「キャッシュ創出力」を測る指標です。

どれだけ現金預金を生み出したかを把握するためのものです。

そして、営業キャッシュフローマージンは以下の計算式で算出されます。

営業キャッシュフローマージン = 営業キャッシュフロー ÷ 売上高

この計算式で、売上高に対してどれだけの営業キャッシュフローを生み出すことができたかがわかります。

つまり、効率的にキャッシュフローを獲得できたかどうかを確認できる指標が、この営業キャッシュフローマージンです。

また、計算式を見て分かる通り、営業キャッシュフローが大きければ大きいほど、数値は高まります。

つまり、営業キャッシュフローマージンは、数値が高ければ高いほど良いということを表します。

数値を良くする方法

営業キャッシュフローマージンを高めるためのポイントは2つあります。

1つ目は、売上高を上げること。

もう1つは、営業キャッシュフローを上げることです。

しかし、売上高を上げても、それが営業キャッシュフローに影響しなければ意味がありません。

基本的には、営業キャッシュフローマージンを高めるためには、営業キャッシュフローそのものを改善していく必要があります。

では、営業キャッシュフローを良くするためにはどうすれば良いのか。

1つ目の方法は、利益を上げることです。

売上高が同じでも、原価の引き下げや固定費を削減する努力をすることで、営業利益や経常利益が生まれます。

利益が出れば、その分営業キャッシュフローもプラスに転じます。

これが営業キャッシュフローを高めるための第一の方法です。

もう1つは、売掛金や受取手形など、売上債権の回収を早めることです。

取引先との関係もありますので、簡単に実行できないかもしれませんが、回収が滞っている売掛金や受取手形がある場合、可能な限り回収を早める対策を打ちましょう。

取引先と交渉できる場合は、回収期日を少し早めるだけでも、営業キャッシュフローを改善することができます。

さらに、支払いを遅らせるという方法もあります。

例えば、これまで30日の支払い期限だったものを40日に延ばすなど、支払い期日を調整することで、営業キャッシュフローを改善することが可能です。

もちろん、これも取引相手との交渉が必要ですので、簡単ではないかもしれませんが、できる範囲で少しずつ改善していくことが大切です。

このように、売掛金や支払いのタイミングを調整することで、営業キャッシュフローを高め、それが結果として営業キャッシュフローマージンを向上させることにつながります。

数値の目安

全業種の平均が5%と言われています。

15%を超えると、優良企業の仲間入りと言われる数値です。

ぜひ皆様も売上高と営業キャッシュフローを照らし合わし、この数値をもとに計算してみてください。

営業キャッシュフローは決算書には記載されていないため、会計ソフトや顧問の会計事務所に問い合わせて、数字を確認されると良いでしょう。

皆様の会社が効率的に売上を現金化できているかどうかを確認することで、経営の健全性を見極めることが可能です。

いかがでしたでしょうか。

売上は順調に上がっているものの、なかなかお金が貯まらないと感じている会社は、こうした経営指標、特に営業キャッシュフローマージンを検証してみることが一つの解決策かもしれません。

ぜひ参考にしていただき、皆様の会社の数値を計算し、現状を把握してみてください。

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