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利益を生む仕組み!顧客別粗利単価の管理術を徹底解説

経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。

弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説することを得意としております。

いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。

今回は、顧客別粗利単価のデータの重要性について解説します。

顧客別売上高のデータは取っているけれど、顧客別粗利単価のデータは取っていない経営者の方も多いのではないでしょうか。

昨今の物価高騰時代の経営には原価管理が非常に重要になってきます。

顧客別粗利単価のデータを活用して、より良い会社経営に繋げていただけますと幸いです。

 

目次

本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。

顧客別粗利単価について

多くの企業が顧客別の売上高データを取得しているかと思います。

しかし、もし「どのお客様から、あるいはどの製品から、どれだけの売上を得ているのか」というデータを取っていない場合は、早急に仕組みを整えることをおすすめします。

システムを導入する、Excelで管理するなど方法は問いませんが、顧客別の売上が把握できないことは経営にとって大きなリスクとなります。

今回は「顧客別売上高のデータが取れている」という前提でお話を進めます。

昨今は原材料費の高騰に加え、燃料費や水道光熱費の上昇、最低賃金引き上げに伴う人件費増加と、コストが軒並み上がっている状況です。

売上単価が変わらないままでは、当然ながら顧客ごとに得られる粗利は減少していきます。

その結果、会社全体としても利益を確保しにくい構造になってしまいます。

したがって、売上高や売上単価だけでなく、顧客別の原価・粗利を把握することが重要です。

さらに数量で割り戻すことで、顧客別の原価単価・粗利単価を算出できるようになります。

そのためには原価管理が欠かせません。

売上データと合わせて原価管理の仕組みを導入することで、顧客ごとの利益構造が見える化されます。

システムを利用する方法もあれば、Excelで構築することも不可能ではありません。

ぜひ顧客別の原価・原価単価・粗利・粗利単価まで把握できる体制を整えていただきたいと思います。

顧客別の粗利単価が分かれば、どの程度の値上げが必要かを根拠を持って判断できます。

例えば「原材料費が〇%上がっている」「人件費が〇円増加している」「水道光熱費を含む経費が〇円上がっている」といった具体的な数値を基に、「だから価格にいくら転嫁しなければならない」と説明できるのです。

このように根拠を示すことで、単に「売値を10%上げます」「15%上げます」と伝えるよりも、価格交渉が格段にしやすくなります。

ぜひ原価管理を徹底し、顧客別の原価や粗利を明確に把握した上で、価格交渉や経営判断に活かしていただければと思います。

 

当社でのサポート事例

弊社が支援しているお客様の多くも、顧客別の原価や粗利を把握できる仕組みを導入しています。

場合によっては、弊社が構築のお手伝いを行い、原価管理体制を整備することもあります。

例えば建設業のお客様には、案件ごとの売上・粗利・原価を把握できるよう、工事台帳を作成していただいています。

これにより、案件単位での収益性が明確になり、次の案件への改善点も見えやすくなります。

製造業のお客様の場合は、1製品ごとに材料費・外注費・労務費を積み上げ、トータルでの製造原価を算出できる仕組みを構築しています。

その上で「この原価であれば売値はいくらに設定すべきか」を判断できる体制を整えています。

また学習塾を経営するお客様に対しては、生徒1人ごとの売上・原価・粗利が分かる仕組みを導入しました。

このように、顧客別の原価や粗利、さらには単価まで可視化できれば、お客様への値上げ提案もしやすくなります。

根拠を持って交渉できるため、納得感のある価格設定につながるのです。

昨今の物価高騰は、今後さらに続くと予想されます。

だからこそ、今のうちに自社の原価管理の仕組み粗利が分かる仕組み、そして製品別・商品別・顧客別の収益を見える化する仕組みを構築することが極めて重要です。

これらを整備することで、持続的に利益を守り抜く経営基盤を作ることができます。

 

今回は、顧客別粗利単価をデータとして把握する必要性についてご紹介しました。

昨今は物価高騰により倒産件数が増加しているというニュースも報道されています。

皆様の会社が苦しい経営状況に陥らないためにも、まずは「しっかり粗利が確保できているか」を確認することが重要です。

もし粗利が十分に取れていない場合は、その原因を明らかにする必要があります。

そのためには、顧客別の粗利単価を算出できる仕組みや、原価管理の体制を整えることが欠かせません。

ぜひ、自社に合った方法で原価管理に取り組んでいただければと思います。

もし「どのようなシステムを導入すれば良いか分からない」

「Excelでの構築を検討しているがサポートしてほしい」といったお悩みがあれば、弊社にご相談ください。

実務に即した形でご支援させていただきます。

また、弊社のYouTubeチャンネル「T-A.Link」では、毎週木曜日に経営に役立つ財務情報を発信しています。

決算書の見方や経営計画の立て方、補助金・助成金の最新情報など、経営者の皆様にすぐに活用いただけるテーマを取り上げています。

ぜひご覧いただき、1つでも2つでも経営に役立てていただければ幸いです。

今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

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