皆様、こんにちは。
中小企業の輝く未来を支援するナビゲーター、株式会社ティー・エー・リンクの田中です。
前回までブログで「売上」や「人件費」「経費」といった、損益計算書に関する経営計画の立て方についてお伝えをしてきました。
今回は「貸借対照表」に関連する経営計画の立て方について、お伝えしようと思います。
その中でも「投資」に関する経営計画の立て方についてです。
「投資」とはいっても、株式とかそういった話ではないですよ。
【設備投資】に関してです。
設備投資の計画の立て方
設備とはいっても、種類は様々ですね。
建物であったり、車両であったり、機械であったり・・・
先に立てている売上や人件費、経費の計画を実行するために必要な設備がないかどうかを検討してみましょう。
営業スタッフを採用するという計画を立てているにもかかわらず、営業車両が足りていないならば、車両の購入計画を立てなければいけませんね。
製造業の会社は、増産して売上を増やしていこう!って考えているならば、現在の設備で賄えるのかどうかを考える必要がありますね。
現在の設備で賄えないのであれば、機械の入れ替えであったり、追加で機械を購入するっていうことも必要でしょう。
売上や人件費、経費の計画を実行するために、必要な設備がないかどうか、あるならば何が必要なのかを、まずは考えてみるようにしましょう。
投資タイミングを逆算して考える
例えば、営業スタッフを採用したいけれど営業車両が足りていないので、車両の購入計画を立てよう!と考えたとしましょう。
即戦力の社員を採用する予定なのか、新卒社員を採用するかによって、車両を準備しなければいけないタイミングが変わってきますね。
即戦力社員を採用するならば、すぐに営業に出てもらわなければいけませんから、入社するタイミングで車両を準備しておかなければならないかもしれません。
逆に新卒社員であれば、教育研修であったり、上司との同行訪問を経てから営業スタッフとしてデビューという感じになるでしょうから、入社するタイミングで車両の準備は必要ないかもしれませんね。
このような感じで、損益計算書の経営計画を立てた時のことを振り返りながら投資に関する計画を立てていただくと良いですね。
投資だけで考えない
さて、今度は製造業の会社で、「増産をして売上をアップさせたいから、もう1台機械を入れよう!」と考えたとします。
機械装置を購入するとなった場合、かかる費用は「機械装置の購入代金だけではない」可能性がありますよね。
例えば、機械装置の保守料が毎月掛かるかもしれません。
機械装置を導入してすぐに動かせるなら良いですが、もしかしたら技術研修を受けなければいけないかもしれませんので、そうなると研修費用も見積もっておかなければいけませんね。
機械装置を増やすならば、人は足りているでしょうか?
投資をすると、それに付随して掛かる経費があるかもしれませんので、そのあたりを考慮し、経費がありそうでしたら経費計画に追加計上する必要がありますね。
さて、いかがだったでしょうか。
投資に関する計画も、実はいろいろと考える必要があるということが、ご理解いただけたのではないでしょうか。