皆様、こんにちは。
中小企業の輝く未来を支援するナビゲーター、株式会社ティー・エー・リンクの田中です。
今日は財務についての情報をお届けしたいと思います。
「売上を上げる方法について」です。
これはマーケティングがうんぬんとかそういう話ではなくて、
財務の観点から考えられる、売上を上げる方法を2つご紹介いたします。
ぜひみなさまの会社経営の中でも活かしていただければと思います。
先に結論を申し上げるとこちらになります。
「数量と単価」
当たり前ですよね。
数量は色々分解することができるかと思いますが、
単純に数量に単価をかけることで売上高が出てきますよね。
数量を増やして売上を上げる場合と、単価を上げて売上を上げる場合、
もちろん結果的には同じかもしれませんが、
売上とは別の部分が少し変わってきます。
数量を増やす【財務観点からの売上を上げる方法2】
数量を増やす方法で考えてみましょう。
例えば、昨年よりも売上数量を10%増やしたと仮定します。
売上の数量を増やすことは
何か物を仕入れて販売している会社さんであれば
仕入れの数量ももちろん増えますよね。
何かものを作ってそれを販売されている会社さんであれば
ものを作る個数、数量ももちろん売上が増えれば作る量も増えるわけです。
ですので売上の数量が増えれば
仕入れや製造する数量ももちろん増えてきます。
そうなったときに、粗利率という観点で考えるとあまり変わらないですよね。
多少の数%の上がり下がりというのはあるかもしれないですが、基本的には粗利率自体は変わりません。
単価をあげる【財務観点からの売上を上げる方法2】
逆に単価を上げた場合を想定してみましょう。
今まで1000円で売っていたものを1100円にしました、10%上げましたという場合、
自社で値段を上げるだけですので
自社で値段を上げたからといって仕入れの金額は変わらないですよね。
もちろん物価高騰とか原油高とか今はそういう状況にありますので
何もしなくても原価や仕入れコストは上がるかもしれませんが
実際にその売値を上げたという行為に対して連動して仕入れが上がるかというと、
べつにそんなことはありません。
とすると売値を上げるというアクションで
売上高を上げる戦略をとった場合は粗利率が高まることになるわけです。
同じ「売上を10%上げる」でも
数量を10%上げる場合と、単価を10%上げる場合とでは
売上という答えは同じかもしれませんが粗利の出方が変わってきます。
粗利の出方が変わればその下に位置する営業利益とか経常利益の部分も
もちろん変わってくることになるわけですよね。
ですので売上を上げるということで、
多くの経営者さんは数量をどうやって増やせばいいか、
新規得意先をどうやって開拓すればいいかということにフォーカスしがちです。
もちろんそれはそれで考える必要はありますが、
「売値を上げられないかどうか」を考えてみていただいたほうが良いかと思います。
この物価高という状況になってもなかなか売値が上げられない
という経営者さんも多いと聞きますので
そうではなく、
会社として存続し利益を出せる企業体質にしていくためにはきちんと適正価格にする。
正当な値段で売価を上げてお客様からいただくものはちゃんといただく
ということをやったほうが良いかなと思います。
そうすると物価高とか原油高とかコストが嵩んでいるという部分も
売値を上げることによって解消することができるかもしれません。
もちろんその分利益を出すということにも繋がってくるわけですので
売上を上げるという考えをされる際には売値をどうやって上げられるかどうかということを
ぜひ考えていただくと良いかと思います。
例えば単純に売値を上げるというだけではななくて
複数の商品を組み合わせてセット販売することによって一人当たりの単価を上げるという考え方もできますよね。
上記のような考え方もぜひ加味していただきながら
どうやったら単価を上げる戦略や戦術を構築できるかを考えていただくと良いと思います。
ということで今日は売上を上げる方法2つについてご紹介をさせていただきました。
ティー・エー・リンクでは中期経営計画・単年度計画など経営計画の立案以外にも、
単価をあげる戦略や戦術の構築など経営戦略についてもサポートしております。
・売上をあげるための戦略をどう立てれば良いかわからない
・現在設定している値段は原価やかかる経費と照らし合わせて適正かどうかみてほしい
など小さなお悩みからでもご相談可能ですので、
ぜひ、お気兼ねなくお問い合わせください。