経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説することを得意としております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、金融機関の格付けについて説明します。
経営者であれば、金融機関から借入する際、自社にどの部分が評価ポイントとして見られているのかは、気になる点かと思います。
今回ご紹介する3つの定性的評価ポイントをおさえて、金融機関から好印象を得る経営を目指していきましょう。
目次
金融機関の「格付け」について
定性的評価ポイント①「市場の状況」
定性的評価ポイント②「販売する力」
定性的評価ポイント③「経営計画の策定力」
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
金融機関の「格付け」について
改めまして、今日は金融機関が皆様の会社をどのように見ているか、格付けについてご説明します。
特に、定性的な部分で重視して見ているポイント3つをご紹介します。
定性的評価ポイント①「市場の状況」
まず1つ目ですが、市場の状況について金融機関は注視します。
定性的な評価におけるポイントがこの市場の状況です。
例えば、市場規模が拡大しているか、成長しているかが重要です。
市場が縮小している会社に対しては、金融機関も貸付けはしづらいです。
そのため、市場が拡大・成長しているは、金融機関が重視するポイントの1つです。
また、皆様の会社が事業を展開している市場やビジネスモデルにどれだけの魅力があるか、将来性が見込まれるも重要な要素です。
魅力がなければ、銀行や金融機関に限らず、取引先や他のお客様も皆様の会社と取引したいと思わないかもしれません。
将来性がない会社とは、取引を続けるのが難しいと感じられるため、このような点も金融機関側が定性的に評価しているポイントです。
定性的評価ポイント②「販売する力」
2つ目のポイントは、販売する力です。
金融機関は、販売力がどれだけあるかを注視しています。
例えば、営業の基盤があるかどうか、それがしっかりしているかどうかが重要です。
また、競争力が高いかどうかも重要です。
皆様の会社が行っている事業やビジネスにおいて、他の会社と競争する中で、競争力が高くなければ、会社の成長や発展は難しいと考えられます。
そのため、会社に競争力があるかどうか、優位性を保有しているかどうかも金融機関は見ています。
さらに、シェアがどのくらい取れているかも評価されます。
これらの点を総合的に見て、販売する力がどれだけあるかを金融機関は評価しますので、皆様も自社の販売力をしっかりと整理していただけると良いと思います。
定性的評価ポイント③「経営計画の策定力」
3つ目のポイントは、経営計画の策定力です。
金融機関は、経営計画をしっかり作成しているかどうかを重要視します。
特に、決算書の状況が悪い会社です。
例えば赤字決算や貸借対照表の純資産の部がマイナス、いわゆる債務超過の状態にある会社は、経営計画を立てていないと、金融機関からの借入が難しくなります。
そのため、まずは経営計画を作成しているかどうかが重要なポイントとなります。
また、作成した経営計画がどれだけ実現可能性が高いかどうかも評価の対象となります。
単なる理想に過ぎない計画では評価が低くなるでしょう。
さらに、その経営計画を実行する能力や、財務の管理能力も重要です。
例えば、試算表をきちんと作成しているかどうかといった点も見られます。
このような部分も金融機関が確認するポイントですので、しっかりと準備し、金融機関に説明できる状態にしておくことが大切です。
その他にも、経営者の能力や資質、業歴、経営方針の有無なども評価ポイントになります。
しかし、やはり先に述べた3つ、つまり市場の状況、販売する力、そして経営計画の策定が、重要な定性的評価のポイントとなります。
皆様も改めて自社の分析を行い、金融機関からの借入に際して、これらの点をしっかりと伝えられるようにしていただけると良いと思います。
今回は、金融機関の格付けについてご紹介しました。
中小企業が安定した成長を実現するには、金融機関の格付けを理解し、その評価に応じた対策を取ることが不可欠です。
ティー・エー・リンクでは、経営計画の策定から実行まで、経営者の皆様を全力でサポートしています。
経営初心者の方や、財務知識に不安がある方も安心してご相談ください。
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