経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説することを得意としております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、経営計画と事業計画の違いについて説明します。
事業展開について検討している経営者の皆さまは、このブログをご覧になり、経営計画と事業計画を考え直すきっかけにしていただければ幸いです。
目次
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
経営計画と事業計画の違い
先に結論をお伝えします。
弊社では、「経営計画」と「事業計画」を以下のように定義しています。
経営計画とは、会社全体の計画を指します。
具体的には、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書といった財務3表をしっかりと反映させた計画を作成します。
一方で、事業計画とは、事業や部門ごとの計画作成を言います。
たとえば、新規事業や特定プロジェクト、あるいは特定の部門の収益性を見込んだ損益中心の計画がこれに該当します。
そのため、弊社が経営者の皆様と共に取り組んでいるのは、主にこの「経営計画」の作成支援です。
ただし、企業規模が大きい場合や特定の事業についてのご依頼がある場合には、事業計画の作成もお手伝いさせていただくことがあります。
たとえば、新規事業の立ち上げ時などはその典型です。
また、今回はAIに「経営計画と事業計画の違い」を尋ねてみたところ、以下のような回答が返ってきました。
〇経営計画
企業全体を対象に、長期的な視点で考える
指針や目標、戦略の策定
ビジョンやミッションを定める
〇事業計画
部門や事業を対象に、短期的・戦術的な視点で作成
事業活動の実行プランを策定
市場分析や販売分析、収益予測などを行う
つまり、経営計画は経営者・事業計画は事業責任者や部門長などが作成する計画です。
ただし、中小企業や特に零細企業の場合は、経営者自らが経営計画と事業計画の両方を作成するケースが多くなります。
このような形で使い分けていただければと思います。
また、AIの回答の中で特に印象的だったのが次の一文です。
経営計画と事業計画は、どちらも企業の成長に不可欠な計画です。
経営計画を土台に、事業計画を立てていくことで、目標達成までのプロセスを明確にし、
全社一丸となって効率的に前進することができます。
まさに、私が日頃からお伝えしていることです。
会社としてのビジョンや経営理念、経営目標が明確に土台として存在し、その上に数値計画が積み重なっていくことではじめて、事業計画が意味を持ちます。
つまり、経営計画は土台であり、事業計画はその上に成り立ちます。
売上や利益といった数値目標だけでなく、
「何のためにこの会社が存在しているのか」
「どのような方向性に向かっているのか」
といった経営理念・経営目標を明確にすることが、経営計画を策定する上では非常に重要です。
経営者の皆様には、ぜひこの違いを明確に認識いただき、会社全体の方向性を定める「経営計画」と、各事業を推進するための「事業計画」の両方を適切に使い分けていただければと思います。
今回は、「経営計画」と「事業計画」の違いについてご紹介しました。
それぞれの考え方や捉え方には明確な違いがありますが、いずれも会社経営において欠かせない計画です。
経営者の皆様には、その違いをしっかりと認識し、自社にとって必要な計画を適切に立てていただければと思います。
特に、新年度のスタートを目前に控えた企業は、これからの取り組みを検討されている方も多いのではないでしょうか。
まさにこのタイミングで、経営の方向性を明確にする「経営計画」を立てることをおすすめします。
弊社ティー・エー・リンクでは、経営計画の策定や数値の見える化に関するサポートを行っております。
経営計画の作成にお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
経営者の皆様とともに、目標達成に向けて伴走いたします。
また、弊社のYouTubeチャンネルでは、毎週木曜日に経営や財務に関する情報を発信しています。
決算書の見方や経営計画の立て方、さらには補助金・助成金の最新情報など、経営に役立つ内容をわかりやすく解説しております。
皆様の会社経営の手助けになれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
