経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、財務・会計上の課題を的確に分かりやすく抽出し、「課題解決の方法」と「経営者が描く【将来の目標】【未来のありたい姿】を実現させるための戦略・戦術」を経営計画の作成を通じてサポートを行っております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、増コスト時代における増益のツボとコツと題しまして、中小企業経営者必見の内容です。
「物価高などの影響を受けてコストが嵩み、利益が減ってしまっている。」というお悩みを持つ経営者は多いのではないでしょうか。
今回はこのような時に見直すべきポイントを2つご紹介します。
本ブログを通して皆様の経営にお役立ていただければ幸いです。
目次
増コスト時代における増益のツボとコツ
対策①:経費削減
対策②:原価を引き下げる
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
増コスト時代における増益のツボとコツ
企業が増益を実現するためのロジック、つまりいかにして利益を生み出すかという考え方は、実は非常にシンプルです。
こちらに挙げたとおり3点です。
1つ目:売上を上げること
いたってシンプルですが、最も直接的な方法です。
2つ目:原価を引き下げること
いわゆる「変動費」と呼ばれるもので、代表的なものとして仕入コストがあります。
また、外注先に業務を依頼している場合は、その外注費も原価に該当します。
3つ目:経費を削減すること
経費全体を見直すことです。
基本的には、利益を生み出す方法はこの3つに集約されます。
もちろん、そこから細かい手法が枝分かれしていきますが、根本はこの3点に尽きます。
今回は、この3つのうち「経費削減」「原価の引き下げ」について、詳しくお伝えします。
対策①:経費削減
経費の削減は、皆様の会社でも「無駄な支出をできるだけ発生させない」という取組みを日頃から行っていると思います。
しかし、ここで1点お伝えしたいことがあります。
それは、「十分に見直せている」と思い込んでいないかという点です。
多くの企業をコンサルティングする中で実感するのは、0ベースで見直すと、意外に削減できる経費が残っていることが非常に多いということです。
特に現在は、低価格で利用できるクラウドサービスが増えています。
月額数千円から1万円台くらいのサービスを気軽に導入しやすい環境にありますが、これらが積み重なると、かなりの金額になるケースがあります。
実際にヒアリングを行うと、「以前は使っていたけれど、今はほとんど使っていない」というサービスがいくつも見つかることがあります。
■年に1回は「0ベース」で経費を棚卸しする
そのため、少なくとも年に1回は経費を0ベースで見直し、現在も必要な支出かを判定する作業をおすすめします。
■会計ソフトは「細分化」で管理するのがコツ
弊社では、会計ソフト上で支払手数料や諸会費といった科目を細かく細分化しています。

こうすることで、「何に、いくら支出しているのか」がひと目で分かるようになります。
細分化していない場合、諸会費や手数料など、ひとまとめにされてしまい、仕訳内容を深掘りする手間が発生します。
そこで、仕訳の段階で選り分けを行うことで、分かりやすくなります。
これは強くおすすめしたい運用方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。
対策②:原価を引き下げる
冒頭でも触れましたが、変動費である 材料コスト・仕入コスト、外注費 などが原価に該当します。
この原価を引き下げることが、増益に向けて非常に重要な取り組みとなります。
ただ、「原価の引き下げは難しいのではないか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに容易ではありませんが、その背景には 原価管理が十分に行われておらず、どこを削減すべきか判断できない という問題があります。
原価管理ができていないために、引き下げが難しいと感じられているケースは少なくありません。
■ 原価管理の第一歩は「データを取る」こと
原価管理を進めるためには、まず 原価管理の仕組みを構築すること が不可欠です。
「システム」と聞くと、特別なツールを導入するイメージを持たれるかもしれませんが、必ずしも高価な専用システムは必要ありません。
Excelで十分対応できます。
例えば、
- 製品Aを作るために材料費がいくらかかったか
- 外注依頼した場合、外注費がどれだけかかったか
といった基本的なデータを製品ごと・プロジェクトごとに記録するだけ でも大きな気付きにつながります。
「こんなにかかっていたのか」と驚かれる経営者の方も多くいらっしゃいます。
まずはExcelで構いませんので、ぜひ 原価管理の仕組みを導入するところから始めてみてください。
■ 原価管理ができると「販売単価の妥当性」が見える
原価の状況が把握できるようになると、現在の販売単価が適正かを判断できるようになります。
近年は材料コスト・外注費ともに上昇傾向にあります。
「ここ数年、販売単価を見直していない」という場合、コストに見合わない単価設定になっている可能性 があります。
原価を把握したうえで販売単価が適正かどうかを確認し、もし 原価割れしているようであれば、速やかに販売単価の見直し が必要です。
利益確保のためにも、ぜひ一度確認することをお勧めします。
■ 原価管理でお困りの際はご相談ください
また、原価管理の方法について不明点がありましたら、弊社までお気軽にご相談ください。
原価管理の進め方や仕組みづくりについてサポート させていただきます。
今回は 「増コスト時代における増益のツボとコツ」 というテーマで、経費を削減するポイント・原価を引き下げるポイント の2点を中心にお伝えしました。
次回のブログでは、「売上を上げるためのポイント」 についてご紹介いたします。
増コスト時代において、売上向上によってどのように増益を実現するか を具体的に解説しますので、ぜひご覧いただければと思います。
また、弊社のYoutube『T-A.Linkチャンネル』では毎週木曜日、経営に役立つ財務情報を発信 しています。
- 決算書の読み解き方
- 経営計画の立て方
- 補助金・助成金の最新情報
など、経営者の皆様にお役立ていただける内容をお届けしております。
毎週ご覧いただき、日々の経営に 1つでも2つでも気づきやヒント としていただければ幸いです。
今回も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

