経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、会計に関するテーマでお届けいたします。
皆様が経営される会社では、原価管理をどの程度行っていますか?
売上管理は多くの会社が行なっていると思います。
どの商品がいくら売れたのか、
どのサービスにより売上がいくら上昇したのかという点ですね。
原価管理・減価率管理も同じぐらい大事なことにも関わらず、
どの商品、サービス・製品にいくらの原価がかかったのかを
把握している会社は、意外にも少ないのです。
商品やサービスごとに原価率が同じである場合もあるかと思いますが、
原価率がそれぞれ異なるケースも多いと考えられます。
商品やサービスごとの原価率を認識することの重要性について、
今回のコラムでは解説させていただきます。
最後までご一読いただければ幸いです。
Youtubeでも原価管理の重要性を解説!
会計の中で見逃されがちな原価率の管理の重要性
まずは、以下の図をご覧ください。
売上が1,000万円、原価が50%で500万円かかっている会社を考えてみましょう。
売上総利益、すなわち粗利は500万円であり粗利率50%となっています。
そして、商品ラインナップとしてA商品、B商品、C商品の
3つを提供している会社であると想定してください。
売上管理が確実に行われている会社であれば、
1,000万円の売上高の内訳は次のようになるでしょう。
A商品 500万円
B商品 300万円
C商品 200万円
上記の程度に売上管理が行われている会社は多いと考えられます。
しかし、ブログ冒頭でも触れたように、
原価率を把握している会社は意外にも少ないのです。
どの商品に、どれだけの原価がかかっているのか。
商品であれば、仕入れや様々な要素から算出することが可能ですが、
製品の場合は原価を導くことが難しくなります。
しかし、会社全体の原価率が50%であるからといって、
各商品の原価率も50%と想定し、
A商品 原価250万円
B商品 原価150万円
C商品 原価100万円
と考えてしまうと、
本当に利益を生み出している商品や製品が何であるかが
わからなくなってしまいます。
原価率の理解で粗利率を最大化しよう
例えば、原価管理がきちんと行われていて、
内訳を紐解いた結果、それぞれの原価率が
A商品 原価率 70%
B商品 原価率 40%
C商品 原価率 15%
と判明したとします。
それにより、それぞれの原価が金額としては
A商品 原価 350万円
B商品 原価 120万円
C商品 原価 30万円
ということになります。
粗利率は原価率の裏返しであるため、
A商品 粗利率30%
B商品 粗利率60%
C商品 粗利率85%
になり、これらの数字を見てみると、
どの商品に注力すべきかが明確になります。
お気付きの方も多いと思いますが、注力すべき商品はC商品です。
C商品は原価率が低く、その一方で粗利率が高いのです。
このC商品を売ることができれば、しっかりとした粗利を稼ぐことが可能です。
対照的にA商品は、B商品やC商品と比較すると、粗利が少なくなります。
B商品やC商品を売る方が、効率的に粗利を稼ぐことができます。
先ほどもご紹介した通り、もし原価率が各売上の分類ごとに把握できていないとなると、
実際にはC商品に注力すれば粗利を最短距離で稼げるのに、
全商品に注力することで力が分散してしまう可能性があります。
したがって、各売上分類の原価率をしっかり把握することが重要となります。
原価率管理システムの導入で高利益商品への注力する環境を!
皆様の会社では、各売上分類の原価率を正確に把握できていますでしょうか。
もしまだ把握できていない方は、売上分類ごとの原価率が把握できるような環境を
整えていきましょう。
具体的には、システムを導入するという方法が考えられます。
システムを利用して、原価率を計算できる仕組みを作り上げることが可能です。
原価率を把握する方法は様々ありますので、顧問会計事務所にお問い合わせいただくか、
お気軽に弊社にご連絡ください。
今日の記事はいかがでしょうか。
限られたリソースの中で利益を出すためには、
高い利益率を持つ商品や、会社への貢献度が高い商品を販売することが
最短距離となります。
この原価の管理の考え方は、今後の会社経営を進めていく上で、重要な要素となります。
皆様の会社でも、しっかりと利益を出せる仕組みを整えていただければと思います。
今回の記事は原価率管理の重要性をお伝えしましたが、
株式会社ティー・エー・リンクでは
経営計画の作成と進捗管理、補助金や助成金の申請サポートを通じて、
経営者の財務課題を解決するコンサルティングを提供しています。
決算書や試算表が苦手な方でも、弊社とともに読み解くことで、
経営課題を的確に抽出し、未来の目標に向けて一緒に経営計画を作成することが可能です。
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