経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説することを得意としております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、利益を出していくために必要な財務の観点を解説します。
会社が赤字の際に『見直す必要のあるポイント』や『有効な財務管理方法』を詳しくご説明します。
目次
利益を出す3つの方法
状況別!経費に関する考え方
実際の資料で見る【科目の細分化】
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
利益を出す3つの方法
まず、利益を出す方法を3つご紹介します。
売上を上げる
売上を増やすことは利益を出すための基本です。
単価を上げる、販売数量を増やすなど、さまざまな施策が考えられます。
ただし、これは既に多くの企業が取り組んでいる分野かと思いますので、今回は詳しく触れません。
変動費を下げる
変動費とは、仕入れコストや外注費など売上に比例して増減する費用を指します。
この変動費を見直し、抑制することが利益改善の重要なポイントです。
固定費を下げる
固定費には人件費、家賃、交際費などがあります。
これらのコストを削減することで、会社全体の利益体質を強化できます。
売上を増やす施策は既に多くの企業で取り組まれているため、今回は「変動費と固定費の削減」にフォーカスします。
これの方法を実践しない限り、なかなか利益体質には変わらないのが現実です。
状況別!経費に関する考え方
弊社が経営計画のセミナーでお伝えしている「経費削減の基本的な考え方」を以下にまとめました。
必要経費
経営を維持するために最低限必要な経費です。
黒字の場合は見直しを進め、赤字の場合は削減を検討する必要があります。
戦略費
将来の売上拡大に向けて必要な投資です。
黒字の場合は積極的に活用し、赤字の場合は一時的に抑えることが推奨されます。
冗費
必要経費にも戦略費にも該当しない経費です。
これは黒字・赤字に関わらず徹底的に削減しましょう。
しかし、これらの費用を科目ごとに大まかに分類するだけでは不十分です。
一つひとつの経費をさらに細分化し、何のために・どの取引先に支払っているのかを具体的に把握することが必要です。
例えば、交際費を10%削減するとしても、「A社に毎月1万円払っている経費を削減する」というように、次のアクションを明確にしなければ具体的な行動に移せません。
実際の資料で見る【科目の細分化】
続いて弊社が会計ソフトを活用し、経費を細かく分類している例をいくつかご紹介します。
交際費:飲食費、土産代、慶弔費などに分ける。
旅費:通勤手当と営業交通費を分けて管理する。
通信費:携帯電話代と郵便費用を分けて計上する。
手数料:金融機関ごとに手数料を分類する。
会費:取引先や業界団体ごとに支払金額を区別する。
例えば、通信費を削減する場合、携帯電話代と郵便関連費に分ける事で、コストカットする判断材料になります。
また、会費に関しては、支払先会社ごとに項目を分けることで、A社・B社C社、それぞれへの支払金額を明確化しています。
このように経費を細分化することで、「どの項目をどの程度削減すべきか」が明確になり、具体的なアクションを取ることが可能になります。
経費削減においては、「森を見る」のではなく「木を見る」視点が重要です。
経費を見直し、利益体質を改善するためには、まず経費の内訳を洗い出し、詳細なデータを「どこに、いくら支払っているか」明確にすることから始めましょう。
その上で、削減可能な項目と削減の優先度を検討します。
初めは精査に時間がかかるかもしれませんが、習慣化すれば比較的簡単に実施できるようになります。
順調な経営状況下では意識されにくいかもしれませんが、利益が伸び悩む局面では大きな助けとなります。
ぜひ、経費の中身が明確に分かる環境を構築し、利益を生み出す仕組みを実践してみてください。
その効果を実感していただけると良いと思います。
今回は利益を出していくために必要な財務の観点を解説いたしました。
具体的には変動費や固定費の具体的な詳細が分かるようにし、すぐに具体的な対策を打ちやすい状況にしてみてはいかがでしょうか。
最初は科目の精査に時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると簡単に出来ますので、その効果を体感していただき、皆様の会社経営の役に立てればと思います。
株式会社ティー・エー・リンクでは、経営計画の策定から進捗管理、財務上の課題解決に至るまで、経営者の皆様と共に未来の目標達成を目指し伴走いたします。
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