経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
自社は、決算書や毎月の試算表を見るのが苦手な経営者に対して、決算書や試算表の見るべきポイントを分かりやすく解説。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
皆様は「SWOT分析」についてご存知でしょうか?
SWOT分析は事業を分析するフレームワークであり、
事業計画の策定を検討中の方や会社の経営戦略を考えている方にとって、
理解しておきたい内容です。
今回のコラムでは、会社の現状を分析するSWOT分析の概要を解説。
自社の強みの見つけ方も合わせてご紹介いたします。
本コラムを参考にして、より良い事業戦略、経営戦略の策定にご活用ください。
目次
SWOT分析とは?
自社の強みを特定する方法
競合他社との比較から強みや課題を明確化する
従業員や外部パートナーに聞いてみる
SWOT分析における外部環境の分析
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
SWOT分析とは?
SWOT分析は、会社の計画を練る際の現状分析を行うフレームワークとして広く認知されています。
「SWOT」は各項目の頭文字を取ったもので、
「S」は強み、
「W」は弱み、
「O」は機会、
そして「T」は脅威を指します。
「S」の強みとは、自社が有する長所や得意とする分野を明確に示す部分です。
対照的に、「W」の弱みは、自社の短所や改善すべき分野を網羅する部分となります。
「O」の機会は、社会や市場の変化により自社に有利に作用する要素を指します。
一方で、「T」の脅威は、社会や市場の変化が自社にマイナスとして影響する要素を総括します。
自社の強みを特定する方法
多くの経営者にとって強みの特定は難しいと感じられるとともに、
「弱みは容易く見つかるが、強みはなかなか浮かばない」という状況に陥いりがちです。
そこで、強みを明確にするための方法をいくつかご提案いたします。
お客様視点で考えてみよう【自社の強みを特定する方法】
まずは、お客様の視点から自社の強みを考えてみましょう。
頻繁に来店されるお客様、あるいは特定の取引先との深い関係を思い返してみてください。
なぜこれらのお客様が来店してくださるのか、関係を維持し続けてくれているのか。
その理由を探ることが鍵となります。
お客様の直接的なヒアリングやアンケート調査も有効です。
調査結果により、お客様がどのように会社や店舗を評価しているのかを具体的に知ることができます。
その意見や感想を元に、強みとしての要素を整理すると良いでしょう。
また、特定のお客様から自社に関することや店舗の改善点や要望をヒアリングすることで、改善すべき点や課題も明確になります。
強みの特定と同時に、このような意見収集も行うことをおすすめします。
競合他社との比較から強みや課題を明確化する【自社の強みを特定する方法】
競合他社との分析を実施することで、自社の強みや課題が明確になります。
どんな会社にも特定の領域で他社を圧倒するような強みが存在するはずです。
一方で自社で実現できておらず、他社が実施している活動している取り組みも比較分析によって浮かび上がります。
競合との比較に基づいて自社の際立った点を強みとして整理し、
他社が実施しているが自社は実行できていない点を課題としてまとめてみましょう。
従業員や外部パートナーに聞いてみる【自社の強みを特定する方法】
また、従業員や自社をサポートしている外部のパートナーや個人に意見を求めることも有効です。
従業員に「自社のどこが強みだと考えるか?」と問いかけることで、
経営層が気づかない強みを発見できることがあります。
反対に、経営層が認識していない弱みに従業員が気づいていることも考えられます。
そうした意見を取り入れることで、経営の質を向上させるヒントを得られるでしょう。
このようなアプローチも是非積極的に行ってみてください。
SWOT分析における外部環境の分析方法
外部環境の把握は、大きな視点から考えると良いでしょう。
主に政治、経済、社会、技術の4つの視点から考えていきます。
政治には法律や政治動向、経済には景気動向や金利、社会には日本人口の縮小や生活スタイルの変化、そして技術には最新の動向や技術の陳腐化が関連します。
特に社会面では、「アフターコロナ」というキーワードや日本の人口縮小傾向などは企業にとっての機会や脅威として捉えるべきです。
加えて、マクロ的な視点だけでなく、競合、消費者、取引先の動向も含めミクロ的な視点も注目してください。
自社の外部環境を考慮し、それがどのように影響を及ぼすかを整理することは非常に重要です。
分析を経て、どの要素が自社にとっての機会であり、どの要素が脅威となるのか、それぞれまとめておきましょう。
SWOT分析を活用して攻めの事業戦略・経営戦略を立てよう!
このような分析をもとに、外部環境の機会と自社の強みを掛け合わせることで、積極的な戦略の策定が可能となります。
外部環境の機会の捉え方次第では弱みを克服することで差別戦略へと繋げることもできるでしょう。
もちろん、外部環境の脅威と自社の弱みを組み合わせ、
それが将来的にどのようなリスクを生む可能性があるかを洗い出すことも欠かせません。
SWOT分析を実施することで、戦略を更に具体的に検討しやすくなります。
まずは自社の強みや弱み、機会や脅威をまとめるところから始めてみてください。
戦略の策定を検討している経営者の皆様へ、今回のSWOT分析に関する内容が参考となれば幸いです。
今回のブログではSWOT分析の概要、自社の強みの見つけ方をお伝えしました。
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