経営計画の作成と進捗管理支援、補助金や助成金の申請サポートを通じて経営者の財務のお困りごとを解決するコンサルティング会社、株式会社ティー・エー・リンクです。
弊社は、財務・会計上の課題を的確に分かりやすく抽出し、「課題解決の方法」と「経営者が描く【将来の目標】【未来のありたい姿】を実現させるための戦略・戦術」を経営計画の作成を通じてサポートを行っております。
いま起こっている財務・会計上の課題を的確に抽出するとともに、経営者が描く「将来の目標」「未来のありたい姿」から逆算しながら経営計画を一緒に作成するサポートを行っております。
今回は、運送業の経営者が注目しておきたい経営指標を3つ説明します。
この経営指標は、社内での目標づくりや将来に向けての新たな計画作成、曖昧になっていた体制の見直しに活用して頂けます。
自社の経営状況を今一度見直し、改善点を見つける手助けになれば幸いです。
目次
本コラムは動画でも解説中!ぜひご覧ください。
経営指標1:稼働率
1つ目の指標は、稼働率です。
稼働率は、こちらの式で計算できます。
稼働時間÷1か月の日数×24時間
稼働率を利用すると、ドライバーやトラックが1か月でどれだけ稼働していたかを確認することができます。
この稼働率が高ければ高いほど、ドライバーやトラックが稼働しており、売上を上げるための活動が行われていることになります。
一方で、稼働率が低くなると、トラックや人が十分に稼働していない状況を示しており、注意が必要です。
稼働率については、過去からの推移を確認することが重要です。
その為、他社との比較よりも、自社の過去5年間のデータを見て、稼働率がどのように変動しているかを把握することが望ましいでしょう。
経営指標2:実車率
続いて、実車率についてご紹介します。
実車率は、実車距離を総走行距離で割ることで算出されます。
実装率 = 実車距離 ÷ 総走行距離
例えば、1か月の総走行距離が6,000km、実車距離も6,000kmである場合、実車率は100%となります。
この場合、走行した距離全てが売上を上げる活動のためにトラックが稼働したことを意味します。
1か月の総走行距離が6,000km、実車距離は3,000kmの場合、実車率は50%となります。
つまり、総走行距離の半数である3,000kmは空の状態でトラックを走らせたことになります。
また、運送業の経営者の皆様は既にご存じかと思いますが、行きの便だけでなく、帰りの便でどれだけ荷物を預かれるかが重要です。
荷主から荷物を預かり、目的地まで届けた後、帰りの便でどれだけ荷物を乗せることができるかどうかがポイントです。
空の状態で戻ってきてしまった場合、売上が立たないため、この実車率をいかに高めるかが重要になります。
是非、実車率に関しても、過去5年分程度のデータを出して確認していただくと良いと思います。
経営指標3:営業利益
3つ目の指標は営業利益です。
これは計算式よりも考え方が大切です。
具体的には、1日1台当たりどれだけ営業利益を稼ぐことができたかを算出していただきたいと思います。
さらに掘り下げると、1km当たりどれだけの営業利益を稼ぐことができたかという指標も出していただけると良いでしょう。
運送業の利益の出し方は、走行距離に比例します。
しかし、先ほどもご紹介した通り、実車率が低いと、1km走ったとしても十分な利益を出すことが難しくなります。
ですから、1km当たりどれだけ営業利益を出せたか、1台当たりどれだけ営業利益を出すことができたかを過去5年分のデータで推移を確認することをお勧めします。
こちらも他社比較よりも、自社の過去データと比較してどうなっているかを見ることが大切です。
稼働率や実車率も同様ですが、会社全体の指標としてだけでなく、トラック1台当たり・1km当たりの稼働率・実車率・営業利益を算出することが大切です。
運送業のポイントは、1トラック当たり、1km当たりでどれだけ利益を出せるかにあります。
この積み上げが売上と利益に直結しますので、1台当たり、1km当たりという視点を念頭に置いて経営指標の分析を行っていただければと思います。
今回は、運送業の経営者が注目しておきたい3つの経営指標ついて解説しました。
これらの指標を活用することで、運送業における効率的な経営が可能になります。
是非参考にして頂き、皆様の会社経営にお役立て頂ければと思います。
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